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大事な手と美容師人生を、守りたかった。
3人のサロンが選んだ、続けるための決断

兵庫県高砂市で27年間、地域とともに歩んできたBell de TIARA。予約は常連客でほぼ埋まり、オーナーとベテランのスタイリスト2名でお店を切り盛りされています。しかし、少人数でサロンを営む中、20年以上勤続してきた大切なスタッフの手に負担が積み重なり、このままでは仕事を続けられないかもしれないという現実に直面していました。

美容師を辞めるのではなく、みんなで続ける道を選ぶために。Aqua podの導入は、3人の将来を守るための決断でした。

※年数は2026年1月の取材時点のものです。

  • Bell de TIARA

    サロンプロフィール

    Bell de TIARA

    兵庫県高砂市

    開業:1998年3月
    セット面:3席
    スタッフ数:スタイリスト 3名
     
    今だけでなく、5年後、10年後も美しい髪を楽しんでいただくために。一人ひとり異なる髪質と向き合い、正確なデザイン力とバランスで、その人らしさが続く再現性の高いスタイルを提案しているサロンです。

(写真左から)
丸山 鈴代さん(
Bell de TIARA / オーナー )
大手化粧品メーカーで美容部員として働く中、メイクだけでなく「髪からお客さまを美しくしたい」という気持ちが芽生え、30代で一から美容師へ転向。5年間、人一倍の努力を重ねてBell de TIARAを開業。地域のお客さまに愛され続けるサロンへと育てあげる。
 
濱田理恵子さん(スタイリスト)
事務職を経て30歳で美容師へ転身。シャンプーやブロウが好きだったことをきっかけに、手に職をつけたいとこの道を選ぶ。やわらかな気配りで、お客さまにとって身近な存在として寄り添っている。
 
山崎 善子さん(スタイリスト)
通信で学びながら地元で就職先のサロンを探していたところ、Bell de TIARAとご縁があり入社。それ以来およそ25年にわたり在籍し、丁寧な施術でお客さまの美容と癒しをサポートしている。

3人で、つないできた時間。
大事なスタッフの手と、美容師人生を守るために。

小学生だった子が、やがて母になり、その子どもがまた来店する。Bell de TIARAは、そんな時間を重ねてきたサロンです。
 
「お客さまとは、親戚よりも会っているかもしれないですね。」(濱田さん)

新規はわずか数%。ほとんどが長年通い続けてくださる常連のお客さま。そして、20年以上ここで一緒に仕事をしてきたオーナーの丸山さんとスタイリストの山崎さん、濱田さんが、阿吽の呼吸でお客さまへの施術と接客を行っています。
 

「お客さま一人ひとりのことを3人で共有し合っているから、地域のみなさんが安心して通ってくださっているのだと思います。」(丸山さん)

しかし、コロナ禍をきっかけに、3名ほどいたパートスタッフがお店を離れ、体制は6人から3人へと変わりました。それまでパートさんに任せることのできたシャンプーも、ベテランスタイリストである3人が自ら担うことになりました。一日に何度もシャンプーに入る日が続き、負担が積み重なっていきました。

特に症状が重かったのが山崎さんです。左手でお客さまの頭を支える動作を繰り返すうちに、指に強い痛みが出始めたといいます。

「左手の指が曲がらないくらいになってしまって。痛み止めを飲みながら仕事をしていました。」(山崎さん)

長年通ってくださるお客さまのために、サロンに立ち続ける山崎さん。でも、このままでは続けられないかもしれない。
 
「手が痛いなら、美容師を辞めるのが一番だって言ったんです。」(丸山さん)
 
それは突き放す言葉ではなく、守りたいからこその言葉でした。無理をさせたまま続けることはできないと、オーナーとして覚悟を決めていました。

とにかく早く、何とかしてあげたかった。
実機を体験し、aqua podの導入を即決。

丸山さんは、ふと開業前のことを思い出します。30年前に勤めていたサロンで触れたことのある、オートシャンプーの存在でした。そして、インターネットで「オートシャンプー」と検索してヒットしたのが「aqua pod」でした。
 
丸山さんはすぐに、タカラベルモントのショールームへ向かいます。
 
「とにかく早く、何とかしてあげたかった。」(丸山さん)
 
かつてのオートシャンプーに対して、当時はあまり良いイメージを持っていなかったという丸山さん。しかし、進化した洗い心地やオペレーションを体験したことで気持ちはさらに強まり、その場で導入を決めました。
 
人を増やすのではなく、新しい技術と仕組みでスタッフを守る。3人で続けていくための解決策として、aqua podはためらう余地のない選択でした。

「もう迷いはなかったです。」(丸山さん)
 
ただ、新しい機械を入れるということは、長年通ってくださっているお客さまにとっても変化になります。これからもスタッフに美容師を続けてほしいという想い。丸山さんは、導入の背景をひとりひとりに丁寧に伝えていきました。
 
最初は驚かれる方もいたものの、スタッフを守るために、「一回はこのシャンプーを試してみてください」と強い意思をもってお勧めしたそうです。

 
 「どうしても合わなかったら言ってくださいって。みなさん、一回は体験してくださいました。」(濱田さん)

実際に体験していただくと、「あたたかいね」「気持ちいいね」「毛穴がスッキリする」といった声も多く聞かれました。新しいシャンプーは、特別な設備でなくサロンの日常の一部となり、9割以上のお客さまが利用されているといいます。

体への負担だけでなく、
オペレーションや気持ちの面でも、動きが軽やかに。

aqua podを導入して、まず実感したのは体への負担と痛みの軽減でした。
 
「おかげで、だいぶ楽になって。指の痛みを気にしながら立つことが少なくなりました。」(山崎さん)

痛み止めを飲みながら仕事をしていた頃と比べると、一日の終わりの感覚が明らかに違うといいます。
 
そして、変わったのは体の負担だけではありませんでした。
 
aqua podのシャンプーは、コースとオプションを組み合わせておよそ6分間。その時間を使って、次のお客さまの準備を整えたり、道具や洗い物を片付けたり、飲み物を口にしたり、ひと呼吸つく時間が生まれました。
 
「スタイリスト3人だけになってから隙間なく時間に追われる日もありましたけど、ちょっとした小休止になりますね。」(濱田さん)

一人のお客さまにスタイリングからシャンプーまでずっと付きっきりではなく、aqua podが動いている間は、すこしお客さまから離れて一拍を置くことで、メリハリのある接客ができるようになったといいます。
 
無理を減らすことは、手を抜くことではない。そう実感できたことも、大きな変化のひとつでした。

頼れるところはテクノロジーに頼って、
みんなが長く元気に立ち続けられるサロンでいたい。

aqua podを導入してからのある日、山崎さんと濱田さんが休暇を取り、丸山さんが一人でお店に立った日もあったといいます。
 
「一人で営業するって、やっぱり緊張感があって、ずっと気を張っているんですよ。でも、aqua podがあると、ふっと心を落ち着かせる時間と余裕を持つことができます。これがあるから、この先も美容師を続けられるなって思えたんです。」(丸山さん)

人が増えたわけではない。でも、一人ではない感覚がある。それは単なる機械ではなく、サロンの一員のような存在になっていました。
 
「これからは、こういう形が当たり前になっていくんじゃないかなと思います。手の技術は大切にしながら、頼れるところは新しいテクノロジーに頼る。そうやってこれからも、みんなが長く元気に立ち続けられるお店でいたいです。」(丸山さん)
 
27年間続いてきたBell de TIARA。その時間を、これからも重ねていくために。aqua podは、そのそばに、静かに寄り添い続けています。